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 カビの防除

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カビの除去と防カビ剤を気にするより大切なことがあります。

カビは範囲が拡大しないうちに処理した方が効果的かつ処理が楽なのは想像できると思います。
深田エンジニアリングではカビの除去、対策もしています。
カビは梅雨とか冬場の結露の季節だけと思われている方もおられますが
大量に繁殖していないと目に見えないので気がつかないだけで1年中存在しています。
大量発生できる環境になるまでその場で待ち続けているわけです。

処理の 基本は殺菌して防カビ処理ですがそれだけでは不十分です。
発生場所の環境や構造に問題があればその対策工事も実施し、カビが好む環境になりにくい使い方をすることです。
またカビが生えていたらその周辺だけ殺菌・防カビ処理しただけでは不十分です。
カビが発生している周辺以外にもカビの原因になるものがたくさんあります。
多くの方が体験している風呂場のように市販のカビ取剤でカビを除去しても一時的で何度でも市販品を購入してはカビ取りを繰り返す。
そして、カビの発生するサイクルが早くなる。
というのも、除菌だけで終わり、その除菌さえ適当であるからなのですがカビを殺菌除去した後に表面の処理だけで済ませるのか?
床下の対策をどこまでするのか?
シロアリ屋がよくするように調湿材だけまいたり床下換気扇だけですませるのか?
都市伝説のような情報がネット上に散乱していますが、その状況に合わせてベストな 対策を提案し、
その中で判断していただいております。
お客さんでもできそうな状況と施工範囲と判断した場合は費用をかけないためにDIYでしていただく事もあります。

カビの除去、防カビ処理よりも発生する原因を改善する処理が最も重要で
極論、それが完璧ならば除菌ができれば防カビ処理など必要ないのです。
しかし、残念かな、住まいの中ではメンテナンスフリーでそんな環境を作り出すことは不可能です。
費用的にも完璧な工事は無理な場合が多いので 改善前のカビ発生状況を100とすれば
防カビ剤が効果を発揮できる状況までもって行き
防カビ処理でカビの発生をゼロに近づけるというのが理想と考えています。



サーモグラフィー等を使用し診断や提案をしています。




防カビ剤について

ネット通販サイトをみると色々な商品が販売されています。
除菌して防カビ剤を使用すれば以後カビがでないと触れ込みの防カビ剤も目にしたことがあります。
その薬剤を使うだけですごい効果があるように書かれています。
作為的な画像も使っているサイトもあるように思います。
実験好きなのもありますが、夢のような商品があるなら使いたいので
楽天等ネット通販で売られている 色々な防火カビ剤を試験的に試しました。
結露等、カビが生えやすい原因がある箇所で効果を1ヶ月程度でも発揮できるものは皆無でした。
ハードな環境でなくても、市販の除菌剤と防カビ剤を使ってDIYで1年でも防カビができることはほぼなく、
長期にわたって防カビできたのは、たまたま人的な要因でカビを発生させた場合のみと考えます。
ですから、通販で手に入る商品にはいいレビューもあるし、悪いレビューもあるという当たり前の結果になります。
いいレビューがあるから効果のある商品ともいえませんし(1年以上経過した評価なんてほぼないですから)
悪いレビューがあるから効果のない商品ともいえません。
業務用として私が使用しているものと主成分がかわらないものもあります。
私が使用する防カビ剤は主成分の濃度、それを定着させるための状況に合わせた他の成分が違い
それを正しく使うことが市販の防カビ剤をDIYで施工すること一番の違いです。
ネット通販を覗くと除菌効果がある程度のものを防カビとしているものや、加湿器の除菌に使うものを流用したのでは
と疑われるような商品もありました。


殺菌・除菌剤について

防カビ剤で取り扱い注意だったり人体に悪影響があるものはさほどありませんが
殺菌に使用する薬剤は少量であっても体に害があるものが少なくありません。
エタノールでさえ取り扱いに注意が不要というわけにいかず、実際はそれより危険な薬剤も多用しているので
床下などで作業しにくい環境では、DIYでまともな施工をするのはかなりの困難とリスクを伴います。
深田エンジニアリングではカビの状況や、発生場所によって4種類以上の薬剤を使い分けています。
家中のどんな箇所でもこれひとつという除菌剤がないからです。
除菌剤には鮮度で効果が違うものがあります。


防カビ工事、防カビリフォームのご相談はこちらからお問合せください。

*床下に墨や調湿材をまいただけでカビが生えなくなるなんでうまい話はありません。

*漆喰(しっくい)や珪藻土の壁だってカビは生えます。

*柿渋にカビは生えます。

*防カビやその後の使い方を変更せず、単に除菌-カビ発生-除菌を繰り返すばかりだと、同じ除菌剤に対する耐性菌が生まれます。


上記写真は床はブヨブヨで床板の裏側には黒かびが生えていた現場です。
夏場に防湿シートをしいて一晩でかなりの水滴がみうけられるほどの湿気ですから、梅雨時や
秋の長雨時にはこれどころではない状況になると考えられます。
床下は普段見ない(見えない)ところなのでカビに関しても大変なことになっている現場も少なくありません。



タンスの裏側にもカビが・・・
この程度ならなんとか処理はできます。
ただアルコールで殺菌してもカビの色素が残ってしまうためシミのような跡は残ってしまいます。漂白剤の入ったものを使うと濃度により全体が白っぽくなります。
ここではアルコール等で殺菌と下地に影響が出ない範囲でカビの色素をとり防カビ剤で処理をしておきました。

このようにカビは丸く広がり下や上の写真のようにつながって一面という形が多いです。
木はもちろん砂カベであろうが発生します。
この壁は殺菌、防カビ処理をした後 シーラーで下地調整、珪藻土で 仕上げ 今ではとても快適な空間になっています。

カベ一面にカビが生えて砂カベが下地から浮き上がっています。 もうこうなるとカビ処理だけではどうすることもできません。


これは梁に発生したシロカビです。
初期のうちは小さな点なので
素人眼には下地からのアクとか塗装不良が原因と思う人もいるようですが明らかに違います。
ただ木にワックス系(ロウ等)の成分を含んだものを塗った時、水分等によって白くなることがありますので白くなったらカビとは決め付けないようにしてください。カビは時間がたつと成長して産毛が生えたようにもなります・・・でもそうなるまでに対処してください。


カビの処理は除菌して、防カビ施工してたらもう安心というものではありません。
雨漏りであったり、多湿であったり、日ごろの生活習慣であったり、原因に基づいて対処の説明と工事後のメンテナンス等
今後カビが発生しにくい使い方、生活の仕方等のアドバイスをしています。
防カビだけを生業としている人間より家の構造と改善工事にも強いということは言うまでもありません。